CPIの結果
今回は注目されたCPIの結果をまとめていきたいと思います。
CPIは伸び鈍化
ご覧の通り、前年比3%台でこのところ落ち着いています。今のところ、FRBの施策がうまく行っているように見えますが、FRBとしては2%台まで持っていきたいので、ここからの利下げというのは難しくなるはずです。2%を目指すならむしろ短絡的には利上げが必要となります。
エネルギーは高止まりからやや下落
エネルギーは鈍化していますが、やや高止まり。前年同月比で見てもご覧の通りです。ただし、エネルギー価格は原油価格に影響を受けやすいですので、原油価格が下落してきている現状であれば、来月には下落しそうです。
そうなると、全体のCPIも下がるので、利下げの下地が整いそうですが…
サービスは上昇
給与や雇用といった直接人が関わる部分の値動きは遅くCPIの中でも遅効性の指標です。サービス業の原価は主に給与になるので、雇用統計以外に給与状況がどうなるのかを知る項目になります。
こちらは5%台で高止まり状態です。
まとめ
CPI自体は3%台で足踏み状態。
一方でエネルギーは下落しそうなので、2%に行きそうなので、利下げもできそう。
一方でサービスが5%台なので早急な利下げはインフレ再燃もありそう。
最近のFRB議長が利下げに含みを持たしているにもかかわらず、その他連銀総裁が高止まりを示唆しているというチグハグな状況はこのようなところから見えてきますね。
結論としては、今回のCPIは利下げを促すものではなかったので、サービスが下落するまで利下げを過度に織り込むのは禁物でしょう。